X(旧Twitter)アカウントが凍結された?異議申し立ての方法と注意点を徹底解説【2025年最新版】
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Twitter(X)である日突然アカウントが凍結されてしまったら驚いてしまいますよね。

凍結されるとアカウントの利用が一時的または永久に制限されます。
そのため、投稿や他ユーザーとのやり取りが一切できなくなります。
個人アカウントはもちろん、企業公式アカウントであれば顧客対応等にも支障が出てしまいます。
アカウント凍結の仕組みや理由、そして凍結解除を目指す異議申し立て方法とポイントを丁寧に解説します。


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Twitter(X)アカウントの凍結とは?仕組みと理由を理解しよう
Twitter(現在はX)における「アカウントの凍結」とは、X社が定めたルールに違反したと判断されたアカウントに科されるペナルティです。
凍結中はログイン自体は可能でも投稿・リプライ・フォローなどあらゆる機能が制限され、
プロフィールや過去の投稿も他人から見られなくなります。
まずは凍結の種類と主な原因について理解しましょう。
アカウント凍結とは何か?永久凍結と一時的制限の違い
アカウント凍結には段階的な種類があり、
大きく分けて「アカウントロック(一時的警告)」「凍結(通常の凍結)」「永久凍結」の3種類が存在します。
それぞれ措置の重さや解除方法が異なります。
- アカウントロック(警告) – 比較的軽微な違反やセキュリティ上の懸念がある場合に科される一時的措置です。ログインはできますが投稿など一部機能が停止し、フォロー・フォロワー数が0と表示されることもあります。
- 本凍結(通常の凍結) – 明確なルール違反が確認された場合に科される措置で、アカウントの全機能が停止します。自力での解除はできず、後述する異議申し立て(凍結解除申請)を行う必要があります。
- 永久凍結 – 最も重い措置で、悪質なルール違反や違反の繰り返しにより「改善の見込みがない」と判断された場合に適用されます。該当アカウントは永久に使用不能となり、同一人物が所持する別アカウントも含めて利用停止になる場合があります。
加えて、Xでは「制限」や「ロック」といった用語で一時的措置が表示されることがあります。
実際に凍結された際、ログイン時に以下のようなメッセージが表示されるので覚えておきましょう。
- 「このアカウントは凍結されています」=アカウント凍結(原則アクセス不可)
- 「アカウントが一時的にロックされています」=アカウントロック(一時的措置。本人確認で解除可能)
- 「このアカウントは制限されています」=一時的な機能制限(特定機能のみ停止。短期間で解除される場合あり)
Twitterの凍結理由一覧|どんな行為が違反になる?
アカウント凍結に至る主な原因としては、Twitter(X)のコミュニティガイドラインや利用規約に違反する行為が挙げられます。
代表的な違反行為カテゴリは以下の通りです。
- スパム行為・不正利用 – 短期間に大量の無関係な投稿を行う、大量フォローやフォロー解除を繰り返すなどのスパム的挙動は主要な凍結原因です。
- 嫌がらせ・ヘイトスピーチ – 他のユーザーへの誹謗中傷や差別的発言、脅迫などのハラスメント行為も厳格に禁止されています。特に他ユーザーから繰り返し通報を受けるような悪質なケースでは即時凍結もあり得ます。
- 不適切なコンテンツ投稿 – 暴力的または性的に過激な内容、他者の個人情報の晒し(住所や電話番号の公開)や、虚偽情報・誤情報の拡散も違反となります。コミュニティガイドラインで重大な違反とみなされ、特に個人情報漏洩は「非常に高い」凍結リスクがあります。
- 著作権侵害など法令違反 – 他者の著作物を無断転載する、違法な商品やサービスの宣伝をする、といった行為も利用規約違反です。(DMCAポリシーに基づく対応)
- セキュリティ侵害 – アカウントがハッキング被害に遭い乗っ取られた場合、スパム悪用の危険があるため一時凍結(ロック)されることがあります。


SNS運用者の方は特にこの表をチェックして、自身の投稿や運用が該当していないか確認しましょう。
凍結の通知はどう届く?メール・アプリ通知の内容とは
アカウントが凍結されると、まず登録メールアドレス宛に通知メールが届きます。
件名は「Your account has been suspended(アカウントが凍結されました)」などで、
メール本文には凍結の理由(違反内容)や問題となった具体的なツイートが記載されています。
自分のどの行動がルール違反と判断されたのか、まずこのメール内容をしっかり確認しましょう。
もしメールが見当たらない場合は迷惑メールフォルダ等も要確認です。
加えて、凍結後にTwitter(X)へログインしようとすると、画面上に凍結に関するメッセージが表示されます。
例えば先述のように「このアカウントは凍結されています」と表示され、以降はタイムライン閲覧を含め一切の機能が停止します。
一時的なアカウントロックの場合は「ロックされています」と表示され、指示に従い電話番号認証などを行えば解除可能です。
なお、企業アカウントの場合は凍結に気付かず放置していると、
フォロワーや顧客から「あれ、公式アカウントが消えている?」と不信感を招く恐れがあります。
凍結された場合は速やかに社内で共有し、関係者に事情を周知することも大切です。
異議申し立ての方法|凍結解除を目指すステップ
アカウントが凍結されてしまったら、
Twitter(X)運営に対して凍結解除を求める「異議申し立て(Appeal)」を行うことができます。
これが凍結解除の基本的な手続きです。
ただし、異議申し立てを送ったからといって必ず凍結が解除されるとは限らない点には注意が必要です。
ここではスマートフォン・PCからの異議申し立てフォームへのアクセス方法、効果的な申し立て文面の書き方、そして申請後の流れと目安期間について解説します。
スマホ・PC共通|Twitterの異議申し立てフォームへのアクセス方法
異議申し立ては、Twitter(X)のヘルプセンター内にある専用の申請フォームから行います。
スマホからでもPCからでも基本的な手順は同じです。以下に具体的なアクセス方法を説明します。
まず解除を求めたい本人のアカウントにログインしてください。
ログイン時に凍結通知が出ますが、フォーム送信のためにはログイン状態である必要があります。
ログインできない場合はパスワードリセット等を試みましょう。
ログイン後、画面左側メニュー(スマホではプロフィールアイコンをタップすると表示)から、
「…もっと見る」→「ヘルプセンター」の順に進みます。
ヘルプセンターではアカウントやルールに関する各種案内が表示されます。
ヘルプセンター内の「アカウントの管理」カテゴリに「アカウントの凍結について」という項目があります。
PCの場合は直接アカウントの凍結に関するヘルプページにアクセスしてもOKです。
上記ヘルプページをスクロールすると「手違いで凍結されたと考えられる場合には、
異議申し立てをすることができます…」といった案内があります。
該当箇所の「異議申し立て」(リンクになっています)をクリック/タップすると、
サポートフォーム画面に移動します。
異議申し立てフォームのタイトルは「アカウントのロックまたは凍結に関する異議申し立て」です。
フォームには以下の項目があります。
・Twitterユーザー名
・メールアドレス
・問題の詳細(詳細欄):凍結解除を求める異議申し立てのメッセージを記入
入力が完了したら送信(Submit)ボタンを押します。
送信後、サポートチームから自動返信メールが届き、申請を受け付けた旨が通知されます。
自動返信メールが来ない場合はメールアドレスの入力ミスや送信エラーの可能性があるので再度フォーム送信を試みましょう。
異議申し立てフォームの対応フロー
稀にサポートフォームが英語表示になる場合があります。
その際も入力項目は同じです(「Twitter Username」「Email」「Description」など)。
言語にかかわらず、日本の利用者であれば日本語で記入・送信して問題ありません。
サポートからの返信も日本語で届くケースが多いのでご安心ください。
異議申し立ての書き方|英語での記載例と日本語テンプレート
異議申し立てフォームの「問題の詳細」欄には、
凍結解除を求める理由や状況をできるだけ具体的に、かつ簡潔に書くことが重要です。
サポート担当者に「このアカウントは誤って凍結された可能性が高い」と納得してもらうため、
以下のポイントを押さえた文面にしましょう。
- 違反していない旨を冷静に説明 – いきなり「規約違反はしていません!」と感情的に否定するのは逆効果です。どのルールにも反していないと考える理由を丁寧に述べましょう。
- 誤凍結の可能性を指摘 – 心当たりのない凍結であれば、「AIの誤検知や悪質な通報による凍結ではないか」といった可能性にも触れるとよいでしょう。
- 規約順守の姿勢を示す – これまでコミュニティルールを遵守してきたこと、今後も徹底する旨を伝えます。「日頃よりXのルールを尊重し利用しています。万一誤解を招く行動があったなら改善します」等、真摯で反省的な態度を示すことがポイントです。
- 丁寧な言葉遣い – サポート担当者も人間です。高圧的な要求口調は避け、お願いする姿勢で書きましょう。「即刻解除しろ!」ではなく「お手数ですがご確認・ご対応お願いいたします。」といった丁寧な依頼文にします。
以上を踏まえ、日本語と英語それぞれの例文を用意しました。
日本語テンプレート例:
平素よりX(Twitter)を利用させていただいております。
この度、私のアカウントが凍結されましたが、ガイドラインに違反する行為は行っておりませんでした。
最新の投稿内容を再確認しましたところ、特定の規約違反に該当するものはないと認識しております。
もしシステム上の誤検知や何らかの誤解が原因であれば、早急に対応・改善いたします。
お手数をおかけしますが、アカウントの再確認および凍結解除をご検討くださいますようお願い申し上げます。
英語記載例: (海外のXサポートチームに直接訴える場合や、日本語が通じにくい状況向け)
Hello X Support Team,
My account was suspended, but I believe this is a mistake as I have not violated the X Rules.
I have reviewed my recent posts and did not find any content that would breach the guidelines.
It’s possible this suspension is due to an error or misunderstanding.
If so, I sincerely apologize for any confusion and will take immediate steps to comply with all policies.
Thank you for your time and consideration in reviewing my case.
I hope to have my account reinstated.
Sincerely,
(あなたの名前)
これらはあくまで一例ですが、
日本語でも英語でも自分の状況に即してアレンジすることが大切です。
同じような定型文をコピペするだけでは効果が薄いとも指摘されています。
自動翻訳だけに頼るのではなく、可能な範囲で自分の言葉で誠意を伝えましょう。
異議申し立ては日本語で問題ありませんが、英語で送ると米国本社側のサポートにも直接届く可能性があります。
実際、企業アカウントの事例では日本語→英語→日英併記と文面を変えて複数回送ったところ最終的に解除されたケースもあります。
英語で送る場合は上記例文を参考に簡潔にまとめましょう。
異議申し立て後の流れと審査期間の目安
異議申し立てを送信したら、あとはXサポートチームの審査結果を待つ段階に入ります。
通常、送信後数日から1週間程度で結果がメールで通知されます。
私たちの経験でも、早い場合は1~3日で返信が来ることもありました。
ただし、ケースによっては更に時間がかかる場合もあります。
内容が複雑な場合や追加調査が必要な場合、最大で2週間以上かかることもあります。
審査結果の通知メールには「アカウントを復元しました」「今回の凍結は維持されます」等の結論と理由が書かれています。
もし解除が承認された場合は、通知後すぐに通常どおりログイン・利用ができるようになります。
場合によっては「パスワードをリセットしてください」「本人確認書類を提出してください」など追加の対応依頼が記載されていることもあります。
指示があれば速やかに従いましょう。
一方、異議申し立てが却下(凍結継続)された場合は、その旨と理由がメールで通知されます。
例えば「スパム行為が確認されたため凍結は解除できません」といった内容です。
非常に残念な結果ですが、この段階で諦める必要はありません。次のセクションで述べるとおり、まだ取り得る対応策があります。
審査中は焦らず待つことも大切です。
サポート側へ状況確認のメールを何度も送ったり、SNS上で過剰にアピールしたりするのは逆効果になりかねません。
結果を待つ間に自分の投稿履歴や利用状況を改めて見直し、再発防止策を考えておくと良いでしょう。
もし1週間以上経っても返信がない場合は、迷惑メールフォルダを確認したり、後述のように再度異議申し立てを送信することも検討してください。
審査期間の目安:
異議申し立てから回答までの期間は、違反内容の重さによって異なる傾向があります。目安として以下のようなケースがあります。
- 軽微なケース(誤検知のスパム認定など): 1~3日以内に解除されることもあります。場合によっては異議申し立て不要で自動解除されるケースも。
- 中程度のケース(大量通報や違反疑いが複数ある場合): 1~2週間前後かかることが多いです。追加調査が入ると更に日数が延びる場合もあります。
- 重度のケース(明確な規約違反や不正利用と判断された場合): 2週間以上かかることも。残念ながら解除されないまま終了する場合も少なくありません。
異議申し立てプロセスの時間軸
上記はあくまで目安です。実際にはケースバイケースですが、目安期間を過ぎても連絡が無い場合は再度問い合わせを行うなどの対応を検討しましょう。
異議申し立てが通らない場合の対応策とは?
「異議申し立てを送ったが残念ながら凍結解除されなかった…」という場合、
次に取るべき手段を考える必要があります。
2025年現在、X社のサポート体制は人員削減の影響でレスポンスが遅いとも言われており、一度で解決しないケースも多々あります。
しかし諦めるのはまだ早いです。
ここでは再申請の可否と効果的なタイミング、サポートへの別手段での連絡、最終手段としての新規アカウント作成について説明します。
再申請できる?回数制限とタイミングの目安
結論から言えば、異議申し立ては複数回行うことが可能です。
一度の申請で解除されないことは珍しくなく、むしろ複数回の申し立てを経て解除に至った例も多いです。
X社から明確に「これ以上の異議申し立ては受け付けない」と言われない限り、再度チャレンジする余地があります。
- 回数制限: 公式には回数制限はアナウンスされていません。実際、ある企業公式アカウントのケースでは5回以上異議申し立てを行っています。1回目は日本語、2回目以降は英文で送り、2/19からは毎日送信する方針に切り替えたところ、2日後に解除されたという報告もあります。
- タイミングの目安: 再申請のタイミングは難しいところですが、一般的には最初の結果が出てから数日~1週間空けて送る方が良いでしょう。理由は、同じ担当者が同じ内容の申請を短期間に受け取っても結果は変わらない可能性が高いためです。
- 内容のブラッシュアップ: 複数回送る場合は、毎回同じ内容をコピペするのではなく、内容を微調整しましょう。例えば1回目は日本語で詳細に説明したなら、2回目は要点を英語で短くまとめてみる、といった変化をつけます。あるいは前回伝えきれなかった補足情報(例えば誤凍結と考える根拠や利用実績のアピール)を追記するのも有効です。
Xサポートとの連絡手段|ヘルプセンター・旧サポートアカウント
異議申し立てフォーム以外に「サポートへ直接連絡する方法はないのか?」と考える人もいるでしょう。
基本的に現在のX社ではヘルプセンター経由の問い合わせフォームが公式のサポート窓口です。
しかし、それ以外にも以下のような手段が考えられます。
- Twitterサポート公式アカウントへのコンタクト: 旧Twitter時代には 「@TwitterSupport」 や 「@TwitterJP @XJapanHelp」(日本向け) などのサポート公式アカウントが存在しました。ただし2023年以降サポート体制の見直しにより、これらのアカウントにリプライやDMを送っても個別対応してもらえる可能性は極めて低いのが実情です。試しにメンションを飛ばしてみる程度なら構いませんが、基本は返信は期待できないでしょう。
- 広告担当者やビジネス窓口経由: 広告を出稿していた企業アカウントの場合、X社の営業担当者とやり取りした経験があるかもしれません。そのような場合、ダメ元で担当者に直接メールや電話で解除支援を依頼する手もあります。実際ある企業では担当者にメールしましたが返答は得られなかったとの報告があります。
- メールによる直接問い合わせ: 明示はされていませんが、以前は「support@twitter.com」等のメールで問い合わせを受け付けていた時期もありました。2025年現在、こうしたメール窓口はアナウンスされていません。ただ、異議申し立てフォーム送信後の自動返信メールにケース番号や返信用アドレスが載っている場合があります。
- コミュニティフォーラムへの投稿: 非公式ですが、Redditの「X(Twitter)サポート」コミュニティやTwitter利用者同士のQ&Aフォーラムに状況を書き込んでアドバイスを求める方法もあります。他のユーザーから有益な情報が得られたり、同様の被害に遭った仲間が見つかることもあります。ただしここで騙って「解除してあげるから情報を教えて」などと近づいてくるアカウントには注意してください(詐欺の可能性があります)。
どうしても埒が明かない場合の裏技的手段として、X社本社宛に内容証明郵便を送る(後述)、裁判所経由で開示請求を出す等も考えられますが、費用対効果や時間を要するため、緊急の場合を除き現実的ではありません。
まずはフォームからの問い合わせと再申請、それでもダメなら次項の「新アカウントを作る」も視野に入れましょう。
最終手段:新アカウントを作るときの注意点と引き継ぎ方法
どうしても凍結が解除されない場合、新しくアカウントを作り直すという最終手段があります。
ただし、いくつか重大な注意点があります。
凍結されたまま放置しつつ新アカウントを作ると、X社の規約上「複数アカウント所持」とみなされ再凍結されるリスクがあります。理想的には、まず凍結中の古いアカウントをヘルプセンターから削除リクエストしましょう。凍結状態でも削除申請は可能で、申請後30日経過すればアカウントは完全削除されます。
※注意: 新アカウント作成はあくまで最終手段です。
凍結理由が解消されないまま再登録すると「規約違反の常習」と見なされる危険もあります。
また、何度も凍結→再登録を繰り返すと信頼回復は難しくなります。
可能な限り、異議申し立てやサポート対応による復旧を模索してから検討しましょう。
凍結されないための予防策と日頃の注意点
凍結解除への対処も大事ですが、そもそも凍結されないよう日頃から注意して運用することが最善の策です。
個人ユーザーはもちろん、企業のSNS担当者にとってもアカウント凍結は信用問題に直結します。
ここでは凍結リスクを下げるための具体的な予防策を紹介します。普段の投稿やアカウント管理の中で、どんな点に気をつけるべきかチェックしてみましょう。
自動ツール・フォロワー操作のリスクとは?
フォロワーを増やす目的で自動化ツールを使用したり、一気に大量のアクションを行ったりする行為は凍結リスクが高いです。例えば次のような行動は要注意です。
- 短時間で大量のフォロー・フォロー解除を繰り返す – 人間離れした速度でフォロー操作を行うと、スパムアルゴリズムに検知されます。有名な「フォロー爆」(一度に何百もフォロー)などは避けましょう。
- 短期間に同じ内容の投稿を繰り返す – 定期ポストBotのように同文ツイートを乱発するとスパム扱いされます。情報発信は適度な間隔と多様な内容を心がけてください。
- キャンペーン等で大量のDM送信 – フォロワーに一斉DMで宣伝を送ると、受信者からスパム報告されアカウント制限を食らうことがあります。企業アカウントでもDMは必要最小限にし、返信形式(相手からの問い合わせに答える形)を基本にするのが安全です。
- 非公式の自動化ツール利用 – フォローお返し自動化や、自動いいね・自動リツイートツールなどは利用規約で禁止されています。便利でも使わないでください。特に外部からログイン情報を預けるタイプのツールは乗っ取りリスクもあります。
- クーポン・抽選狙いの量産アカウント – 個人でも懸賞応募のため複数アカウントを作り、同じ内容を投稿し続けるような行為は凍結されやすいです。利用規約上も「不正な複数アカウント運用」に該当します。
自動化=即凍結という訳ではありませんが、
X社は不自然な挙動を検知するとまず一時的なロックや制限をかけ、その後調査の上凍結という流れを取ります。
一度怪しまれると継続監視の対象となり、アカウントの信用スコアのようなものが下がるとも言われます。
そうなると些細なことで凍結されやすくなる可能性もあります。
ポリシー違反にならない投稿・運用ルール
凍結予防には、Xルールやガイドラインを正しく理解し順守することが不可欠です。
以下に、日常的に注意すべき投稿・運用ルールをまとめます。
- 他者へのリスペクトを忘れない: 批判や議論をする場合も人格攻撃や差別的言動は厳禁です。万一トラブルになりそうなリプライを受けても、感情的に応酬せず冷静にブロック・ミュート対応する方が賢明です。
- 事実に基づいた情報発信: ニュースや商品紹介などでは誇張しすぎず、裏付けのある内容を投稿します。根拠のない噂やデマを拡散すると規約違反になるだけでなく信用も失います。
- 引用・メディアの扱い: 画像や文章を引用する際は著作権や引用ルールを守ります。他人の画像を無断転載しない、引用する場合は出典を明示する、といった基本を徹底してください
- プロフィールや名前の注意: 冗談半分でも有名人や企業を装ったプロフィールにすると凍結される恐れがあります。他者になりすます行為は禁止です。
- 定期的な自己チェック: 自分の投稿内容を定期的に振り返り、「過激すぎないか?」「誰かを傷つけていないか?」とセルフチェックする習慣をつけると安心です。
ポリシー違反を避けるために
以上のような健全な運用を心がければ、まず凍結されるリスクは低くなります。
特に企業アカウントの場合、内部でSNS運用ポリシーを策定し、担当者全員がそれを共有しておくことが重要です。
万一担当が変わっても引き継ぎ文書として残せるよう、上記ガイドライン10ヶ条などを活用して社内ルール化すると良いでしょう。
企業アカウントが気をつけるべきガイドライン違反の例
企業公式アカウントは、その影響範囲の大きさゆえに特に慎重な運用が求められます。
過去の企業アカウント凍結事例から学べる注意点をいくつか挙げます。
- 大量のDM送信でスパム認定: ある企業では、キャンペーン応募者全員に一括でDMを送ったところスパムと見なされ凍結されたケースがありました。運営側はすぐに異議申し立てを行い「DMは顧客サポート目的であった」と説明し、今後はDM送信の頻度を制限する運用に改めることで解除に至りました。
→ 教訓: DMは乱発しない。一度に送る数や頻度を制御する。自動送信ではなく手動で段階的に行う。 - アカウント乗っ取り被害: 大手暗号資産取引所の「Coincheck」の公式アカウントが過去に乗っ取られ、詐欺リンクが投稿される事件がありました。その際Coincheck社は迅速に被害状況を把握し、フォロワーに注意喚起を発信するとともにX社に異議申し立てを実施。
→ 教訓: 万一乗っ取り被害に遭ったら即座に公式サイトや別SNSでユーザーに注意喚起する。同時にX社へ異議申し立てを行い、内部的にも原因究明と再発防止策を講じる。 - 複数人での管理ミス: とある企業で、担当者AとBがそれぞれ同じ公式アカウントにログインして運用していました。ある日担当Aがポリシー違反の投稿をしてしまい凍結、Bは事態に気付かず放置…という事例が散見されます。
→ 教訓: 複数人で管理する場合は投稿前の内容チェック&承認フローを整備すること、およびログイン権限の管理(使用しない担当者はログアウト、権限を分ける等)を徹底すること。誰が何を投稿したか追跡できる体制も必要です。
このように企業アカウントは一度凍結されると、信用失墜や売上損失など甚大な被害が発生します。
「うちは大丈夫」と過信せず、常に最悪の事態を想定したリスク管理を行うことが肝要です。
よくある質問|アカウント凍結と異議申し立てQ&A
最後に、Twitter(X)のアカウント凍結と異議申し立てに関して、読者から寄せられがちな質問をQ&A形式でまとめます。
複数回の申し立てや誤凍結の頻度、第三者に解除を依頼できるか…など、本記事で触れられなかった疑問にも回答します。
複数回の異議申し立ては意味がある?
- 一度異議申し立てが却下されました。それでも何度も申し立てる意味はありますか?
-
回答: はい、複数回の異議申し立てには十分意味があります。
一度目で解除されなくても、二度目・三度目で覆ったケースは実際に存在します。
Twitterサポートも人間が対応していますので、別の担当者が再調査してくれる可能性もあります。
特に誤認凍結の場合、初回は機械的に否認されても、粘り強く申し立てることで状況が好転することがあります。
具体例として、ある企業では5回目の異議申し立てで凍結解除に成功しています。
また、一般ユーザーでも「3回目の申し立てでようやく解除された」との報告はSNS上で散見されます。
Twitter社から公式に「◯回まで」などの制限は発表されていませんし、納得できない場合は諦めずにもう一度チャレンジする価値はあるでしょう。
ただし闇雲に同じ内容を送り続けるのではなく、前述のとおり内容を改善・追補しながら送ることが大切です。
また、立て続けに送るより数日~1週間おいて送信する方が望ましいです。
その間に新たな情報(例えば他にも誤凍結被害者がいる証拠など)を見つけたら盛り込むと効果的です。
誤凍結はどの程度起きる?過去の事例と対応例
- 規約違反はしていないのに凍結される「誤凍結」はよくあるのですか?もし起きたらどうすればいいでしょうか?
-
残念ながら誤凍結(アカウントの無実の凍結)は起こり得ます。
特にX社が近年AIによる自動検知を強化している影響で、AIの誤認による凍結が増えているとも言われています。
実際2023年頃から「心当たりがないのに永久凍結された」「大量凍結祭りが発生した」等の報告がSNS上で話題になることもありました。
誤凍結が発生する具体的なケースとしては:AIの誤検知: 前述のようにAIアルゴリズムが投稿を誤ってスパム認定することがあります。
なりすましや通報による誤認: 他人に成りすまされたり、悪意あるユーザーから嫌がらせで通報を受けたりして無実のアカウントが凍結される場合があります。
システムエラー: 稀ですがX社側のバグやシステム不具合で大量のアカウントが誤って凍結状態になる事例も報告されています。
第三者が凍結解除の手伝いはできる?(支援・外注の可否)
- 自分で異議申し立てしてもダメでした。他人(専門業者など)に凍結解除を依頼することはできますか?
-
原則としてアカウント凍結解除の権限を持つのはX社だけです。
従って「第三者が代わりに直接解除する」ことはできません。
ただし、解除のための手続きをサポートしてもらうことは可能です。
- 専門業者・法律の専門家への依頼: 最近はTwitter(X)凍結解除サポートをうたうサービスや行政書士事務所があります。彼らはユーザーに代わって異議申し立て文を法的観点から作成し、内容証明郵便でX社に送付するなどの代行を行っています。
- 知人や代理人によるサポート: 英語が得意な友人に英文メールを書いてもらったり、SNSに詳しい知人に相談して文章をブラッシュアップしてもらうのも一つの手です。要は「より説得力のある異議申し立て」を作成することが目的なので、自力で難しければ外部の力を借りるのは恥ずかしいことではありません。
一方で注意すべきは、「解除を保証する」と謳う怪しいサービスです。
中には高額な料金を取りながら実際には異議申し立てフォームに代理投稿するだけ…といった悪質業者も存在します。
「絶対解除できます!」などと過剰に煽る広告には警戒してください。
- 専門業者・法律の専門家への依頼: 最近はTwitter(X)凍結解除サポートをうたうサービスや行政書士事務所があります。彼らはユーザーに代わって異議申し立て文を法的観点から作成し、内容証明郵便でX社に送付するなどの代行を行っています。
まとめ|Twitter Xの凍結対応は冷静かつ迅速に
長文となりましたが、Twitter(X)アカウント凍結への対処法の解説をしてきました。
最後に要点を整理し、読者へのメッセージと、本記事で用意したリソースの案内をして締めくくります。
凍結の理由を理解し、丁寧に対応することが重要
突然アカウントが凍結されても、決してパニックにならないでください。
まずは落ち着いて凍結理由を把握することが出発点です。
通知メールや画面メッセージから何が問題視されたのかを確認し、もし自力解除が可能なら速やかに対処します。
自分では解除できない場合でも適切に異議申し立てを行えば解除できるケースが多いことがわかりました。
異議申し立てでは、感情的・攻撃的にならず冷静かつ論理的に事情を説明することが成功の鍵です。
サポート側も「この人は誠実に使っていたのだな」と理解すれば対応してくれる可能性が高まります。
逆に罵詈雑言をぶつけたり嘘をついたりすると印象が悪くなり不利です。
また、企業アカウントであれば社内外への影響も考慮し、対応は迅速に行いましょう。
凍結放置が長引くほど信用回復に時間がかかります。
本記事で述べたように、適切に手順を踏めば一時的な凍結なら解除される望みは十分あります。
凍結は必ずしも「アカウントの死」ではありません。焦らず、しかし迅速に、そして誠意を持って対応することで道は開けるはずです。
予防とポリシー順守が最大の凍結対策
凍結されてしまうと大変な労力を費やすことになるため、普段から凍結リスクを避ける運用が一番の防御策となります。
コミュニティガイドラインを定期的に読み返し、自分の投稿内容やアカウント運用を自己点検する習慣を持ちましょう。
特に企業やSNS運用担当者の方は、本記事で挙げたチェックポイントをチームで共有し、「ルールに触れそうならやめておく」という慎重さを持ってください。
技術的な対策としては二段階認証の導入やパスワード管理の徹底などセキュリティ強化も必須です。
乗っ取りを防ぐことが結果的に凍結予防につながります。
また、万一凍結されても被害を最小限に抑えるため、複数の広報チャネルを用意しておく(公式サイトや他SNSでアナウンスできるように)ことも大切です。
最後になりますが、本記事で紹介したノウハウや手順をひと目で振り返れる資料をご用意しました。


X運用研究所は、Momemtum Marketingが運用する、X運用ノウハウを体系的に学べるオウンドメディアです。
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